医療法人 修命会 土佐丹羽クリニック|癌|膠原病|アトピー|高知県土佐清水市

    ※令和5年現在、土佐丹羽クリニックでの集中治療はしておりません。日帰り診察のみになります。当日の軟膏塗布処置はできます。再開の際には、お知らせいたします。
 
※令和元年10月1日 土佐清水病院は土佐丹羽クリニックに改称致しました。
 
※当クリニックは自由診療となっております(健康保険は適用されませんので
全額自己負担となります)。
 
※完全予約制となっておりますので、来院の際は必ず事前に予約をおとりくだ
さいますようお願いします。
 
※令和2年8月より、本院は毎週木曜・日曜日が休診日となっております。
また、各診療所毎週木曜日が休診日として追加されておりますので、
ご注意くさい。
 

アトピーと乾燥肌体質の関係

 

アトピーと乾燥肌という体質の関係

アトピーと乾燥肌という体質の関係
 

アトピー体質の人の大きな特徴の一つに、たしかに乾燥肌があります。 これは、皮膚の一番表面にある角層という層の保湿機能が 正常の人と比べて、体質的に低下しているからです。

人間の皮膚は、皮膚の最上層の角層がしっかりしていると、 皮膚の水分を外へ逃がさない仕組みになっています。このことで皮膚の湿度が 保っていられるのです。これを角層の保湿機能と呼びます。 しかし、アトピー体質の人は″Xerosis(乾皮症)″といって、この角層の 保湿機能が弱く、角層の下にある皮膚の水分が角層を通って表面へ 逃げ出してしまいます。そのために、アトピーの人は、乾燥肌をしており、 症状が悪化すると、ますますこの乾燥肌が増悪してしまいます。

この角層の保湿機能を科学的に測定できる方法があります。アトピー体質の人の 角層を薄く剥がし、ガラス板・濾紙の上に乗せて、両端をテープで密着させて 測定すると、濾紙の水分がどんどん失われることが分かります。 しかし、健康人の角層だと水分はなかなか逃げ出しません。

この現象は、アトピー体質の人の皮膚であれば、患部の角層でも、 その他の皮膚でも同じ現象(保湿機能の低下)がみられます。

また、過酸化脂質は、角層の保湿機能の実験で興味深い反応を示します。 正常人の角層を剥がして、ガラス板・濾紙の上に置き、両端をテープで 密着した後、最上層の皮膚の上にエーテルやアルデヒド、過酸化脂質を 数滴落とすと、保湿機能の強力であった角層が障害を受け、保湿機能が 低下して、水分が上へ逃げ始めます(文献、英文K.Hashimoto-Kumasaka参照)。

したがって、環境汚染にさらされる期間が長い分だけ、小児よりも 成人に重症のアトピー性皮膚炎が続出してきた事実は、環境汚染の 観点から考えると、よく理解できることです。

もちろん、アトピーは体質性のものですが、環境汚染のなかった時代には、 その体質だけで終わり、角層の保湿機能の低下という本質的な欠陥も 軽い症状で済み、学童期の前には、この保湿機能の低下が回復して治癒していました。

それが、環境汚染によって過剰な活性酸素が発生するにもかかわらず、 活性酸素を取り除く体内のSODが、アトピー患者は体質的に少ないために 活性酸素を取り除くことができず、脂と結合して過酸化脂質を どんどん作ってしまうのです。

そのため、学童期までには回復するはずの角質の保湿機能が、実際には 回復するどころか、どんどん作られる過酸化脂質によって、角層が破壊され、 保湿機能の低下がますます進行して、アトピー性皮膚炎がさらに 悪化するようになったと考えられます。

以上のことをまとめると、次のようになります。

<アトピー体質の本質>

(1)角層の保湿機能の低下(乾燥肌)。
(2)(子供の何割かに存在する)食事アレルギーが皮膚炎を悪化。
(3)体内に悪い脂が体質的に多い。また、必要な脂が少ない。
(4)活性酸素を取り除くSODのカが弱い。

医療法人 修命会
土佐丹羽クリニック
〒787-0306
高知県土佐清水市幸町5-3
TEL:0880-82-2511
FAX:0880-82-4925

------------------------------
1.癌治療
2.膠原病治療
3.アトピー性皮膚炎治療
--------------------------
<<医療法人 修命会 土佐丹羽クリニック>> 〒787-0306 高知県土佐清水市幸町5-3 TEL:0880-82-2511 FAX:0880-82-4925